NPSH-R ( Net Positive Suction Head -Required)
=必要有効吸込みヘッド
ポンプの運転に重大な支障をきたさないために必要な
NPSH
JIS規格では
「規程吐出し量、回転速度及び楊液において、ポンプが規定性能を達成するために必要な最小NPSHで、
製造業社及び又は供給者によって与えられる。
ポンプのある運転状態において、キャビテーションによる性能低下を
避けるためにポンプとして必要な有効吸込ヘッド。」
型式に固有の能力であり、回転数や流量など運転条件によって変化します。
そのため、ポンプの性能曲線にはNPSH-Rの曲線が記載されています。
このことにより NPSH-R とは
NPSH-Rはポンプの運転に伴う圧力降下の絶対値をヘッドで表したもの
(※ポンプの各型式に固有の能力)
とわかります。
したがって
NPSH-A と NPSH-R の差 = 運転状態における NPSH
であるとわかります
注:NPSH-AとNPSH-Rの値が近いほどキャビテーションが起こりやすくなるため、差は一般的に
1m以上あることが望ましいです。