耐食ポンプのパイオニア 新東洋機械工業株式会社

 4.NPSH-A と NPSH-R 

  NPSH-A ( Net Positive Suction Head Available)
        =有効吸込みヘッド
          ポンプによる圧力降下を考えない場合のNPSH

JIS規格では
   「定流量に対して、設置条件によって決定される利用可能なNPSH。
   ポンプの基準面において、液体がもつ全圧(絶対圧)が
   その液体のその温度における飽和蒸気圧(絶対圧)よりいくら高いかをヘッドで表したもの。」

  定流量に対して = ポンプを定格運転しているときの流量に対して
  設置条件 = ポンプが取り付けられる工場設備が持っている能力 という意味。

このことにより NPSH-A とは
 ポンプを定格流量で運転しているとき、工場設備がポンプに与えることができるNPSH
 (※各設備に固有の能力)  とわかります。


  NPSH-R ( Net Positive Suction Head Required)
        =必要有効吸込みヘッド
          ポンプの運転に重大な支障をきたさないために必要なNPSH

JIS規格では
「規程吐出し量、回転速度及び楊液において、ポンプが規定性能を達成するために必要な最小NPSHで、 製造業社及び/又は供給者によって与えられる。
ポンプのある運転状態において、キャビテーションによる性能低下を 避けるためにポンプとして必要な有効吸込ヘッド。」 

型式に固有の能力であり、回転数や流量など、運転条件によって変化します。
そのため、ポンプの性能曲線にはNPSH-Rの曲線が記載されています。

このことにより NPSH-R とは
 NPSH-Rはポンプの運転に伴う圧力降下の絶対値をヘッドで表したもの
 (※ポンプの各型式に固有の能力)  とわかります。


  したがって 
     NPSH-A と NPSH-R の差 = 運転状態における NPSH であるとわかります

注: NPSH-AとNPSH-Rの値が近いほどキャビテーションが起こりやすくなるため、差は一般的に
   1m以上あることが望ましいです。