キャビテーション対策
キャビテーションは 1.十分にNPSH-Aの高い配管設計 2.十分にNPSH-Rの低いポンプの選定 によって、未然に防止することが基本ですが、 液中の固形分によって吸込配管が閉塞する 増産の為に流量を増やす 液温を上げるなどの要因で、 後から発生する場合も少なくありません。 NPSH-AとNPSH-Rの差が1m未満である 流量が大きい 液温が高い など、キャビテーションの発生しやすい条件の場合は特に注意を払い、事前に対策をとることが重要です。
NPSH を劇的に改善するには 1.配管設計を変更する 2.ポンプの選定を変える 3.1・2の両方しかありませんが、膨大なコストがかかるため、非現実的です。 そこで 材質を再検討してみましょう。 ケミカルポンプは、ゴムやテフロンなどの樹脂ライニング製品であるので、耐薬品性は高いのですが エロージョンには金属ほど強くないため、キャビテーションは最も避けなければなりません。 チタンやハステロイ、ニッケルといった特殊金属は、 エロージョンには強いのですが非常に高価ですので、 ポンプ全体をこれら特殊金属で構成しようとすると、驚くような価格になってしまいます。 ならば キャビテーションの影響を強く受ける部品のみ、エロージョンに強い材質に変更する。 例えば、インペラーのみをチタン製に変更してみましょう。 ケーシング等の大きな部品 = 比較的安価なライニング製品を採用 インペラー等の苛酷な環境に置かれる部品 = 特殊金属を採用 このことによりキャビテーション対策を講じ、かつ耐久性と価格の両面において満足し得るポンプをご提案することが出来ます。 新東洋機械工業の ゴムライニングポンプ(FMR型)・ テフロンライニングポンプ(FMP型)・ ハイブリッドポンプ(FHND型)は、ライン稼働後でも状況に合わせてポンプ型式及び据付寸法を変えることなくインペラーの材質を変更することが可能です。
渦巻ポンプ
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